TOCという手法は原理原則に従ったあたりまえのことの組み合わせででき上がっています。
いままでのやり方の中ではそれが常識だと思っていたことを、原理原則に基づく視点から見ると、実はおかしなことをやっていたのではないかということに気付かされます。
プロジェクト管理の分野で発生している問題症状は世界共通です。
典型的な症状として以下のようなものが上げられます。
・予算に対してコストがオーバーすることが多過ぎる
・既存のプロジェクトが「突発業務」により遮断される
・プロジェクトの多くは予定より長くかかる
・中間締切りに間に合わせるよう苦労することが多い
・ぎりぎりになって仕様が変更され、修正業務に追われる
・経営陣にリソース追加のプレッシャーがかかる
・やり直し仕事が多い
その他日本では特に多く聞かれる症状として、
・残業、休日出勤が多い
というものがあります。
これらの問題症状は、あくまでも表面的に見えているものです、これらの症状を発生させているもっと根深い根本的な問題があります。
プロジェクト環境における根本問題はすでにわかっています。
一般的な認識としては、「不確実性があること」が根本問題とされています。
しかし、不確実性があるということそのものは、我々の影響の及ぼせる範囲の外にあることです。
我々の力ではどうすることもできません。
我々の影響では変えられないことに原因を見出してしまうと、もうあきらめるしかありません。
問題は決して解決できません。
問題を解決するためには、我々自身が影響を及ぼせる範囲の中でできることに集中しなければなりません。
そこで、TOCではプロジェクト環境における根本問題を以下のように定義しています。
「不確実性に対する我々のマネジメント方法が間違っているのだ」
これは大変重要な認識の変化です。
自分が影響を及ぼせる範囲の中にあることは変えることができます。
すなわち、この根本問題は解決可能であるということです。