よくある質問への回答
質問;プロジェクトバッファーを配置すると顧客の納期をオーバーしてしまう。プロジェクトバッファーを納期内でおさまるまで短くしてプロジェクトを開始してもよいか?
回答;だめ。
と、冷たく突き放しても困るでしょうから、論理的に解説を試みます。
結論から言うと、
プロジェクトバッファーはルール通りのサイズで配置すべきです。
ただし、どうやっても納期内に入らなければ、それはやっぱり無理なので、バッファーがすでに消費された状態として配置します。
これでとりあえずプロジェクトを開始します。
実行管理の際にバッファーが赤になれば、バッファー回復策をとらなければなりませんので、バッファーが最初から消費されているということは、それだけ早い段階でバッファー回復策が必要となるということになります。
赤になったら、バッファー回復策を実施してください。
プロジェクト開始当初からバッファーが赤の場合は、現実的なバッファー回復策は納期を延長することくらいしかありません。
納期延長の最低限度の目安は、当初計画で見積もった(ちゃんとバッファーをつけた場合の)納期です。
それ以下の延長は、再延長を行うことになり信頼を失うことになるでしょう。
まとめると、バッファーが消費された状態でスタートし、適切な段階で納期交渉をし、手遅れにならないうちに納期の再設定をすることが現実的な対応ということになります。
なぜ、そうするのか少しくどいですが理由を書いておきます。
計画段階での見積もり時間というものは、もともと将来の推定に過ぎず、本当にどれくらい時間がかかるのかは、やってみなければわからないものです。そのため、CCPMでは安全側の見積をしておいて、それを挑戦的にするというプロセスを踏んでいます。
挑戦的見積日数はタスク内の安全余裕を取り払った状態であるため、五分五分かそれ以上の可能性で遅れます。
そのため、プロジェクトの納期を守るためには、適切なサイズのバッファーが必要です。
では、適切な量とはどれくらいでしょうか?
経験的なガイドラインでは、クリティカルチェーンの長さの2分の1以上であるとしています。
クリティカルチェーンの2分の1以下とすることは、納期遅れのリスクを大いに高めるため、好ましくありません。
よって、バッファーを短くすることはやめましょう。

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